私立幼稚園の特長
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幼稚園は、小学校・中学校などと同じく学校教育法に基づく人生で最初の学校として文部科学省が所管しています。
満3歳以上の幼児を対象とし、「心身の発達を助成することを目的」として、適当な環境の中で教育を行います。
最近の発達科学の成果によると、幼児期、特に3歳ごろから5歳にかけての教育は、自発性や主体性・自律心を育てるための人生で最も大切な時期だと言われています。幼児期にふさわしい体験を、適切な時期に身につけさせたいものです。
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幼稚園は学校ですが、義務制ではありません。入園をさせたい保護者の方が園を選び、園は入園条件を確認選考し、入園させるので、その関係はお互いの自由契約と考えてよいでしょう。
県内のほとんどの私立幼稚園では、入園試験は行っていません。定員を超える応募があった場合は、先着順や抽選で決定しています。簡単なテストや面接を行う幼稚園もありますが、選考のためではなく、入園後の保育の参考にするための内容が中心です。
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幼稚園には、幼児の発達に即した保育の施設・環境があり、教諭としての資格をもった専門職の先生が幼児と生活を共にしながら、総合的な保育・指導を行います。
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幼児を教育・保育する場として、幼稚園と保育所がありますが、目的・性格が違います。
幼稚園は小学校・中学校などと同じく学校教育法にもとづく学校で、文部科学省が所管しています。
保育所は社会福祉の立場から、乳児院・母子寮などと同じく、児童福祉法にもとづく児童福祉施設で、厚生労働省が所管しています。保育所は、親の就労形態などで入所条件が問われるのが幼稚園との大きな違いです。
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私立幼稚園では、茨城県と連携し、在籍園児の保護者だけでなく、地域の子育て家庭も対象にした「子育て支援事業」を実施しています。
各園ごとに、未就園児親子登園などを設定し、地域の親子との交流を図る取り組みや、子育てについての身近な事柄を相談したりしております。
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幼稚園と保育所では、保育時間の面で違いがありましたが、茨城県の私立幼稚園では全園、希望者を対象に通常保育後の「預かり保育」を実施しています。
早朝や夏休みなどの長期休暇中に実施する園も増えています。